「生体移植の調査と宇和島事件再発防止の緊急要望書」
厚労省交渉実行委員会・「脳死」臓器移植に反対する関西市民の会
薬害・医療被害を無くするための厚労省交渉実行委員会(事務局:高山 俊雄)と「脳死」臓器移植に反対する関西市民の会(代表:岡本 隆吉)は11月16日、柳沢厚生労働大臣に「生体移植の調査と宇和島事件再発防止の緊急要望書」を提出する。
要望書は、宇和島徳州会病院で発覚した臓器売買による腎臓移植および病気を理由とした腎臓摘出・移植事件は「厚生労働省が生体移植の全てを移植学会のなすがままに任せ、過去の事例検証さえも怠ってきた生体移植医療に対する姿勢が招いた結果」と指摘。
「1、移植学会員以外の人選による調査団を編成して今回の事例と、過去に生体移植を実施した全ての医療機関の事例を調査して、提供者の妥当性、提供動機、提供理由、同意の妥当性、等を検証すること。また、提供者の臓器摘出後の心身両面にわたる健康状態とレシピエントの移植手術後の予後について詳細に調査すること。2、宇和島事件に関与した医師は当分の間移植医療に関与させないこと。3、今後の生体移植は提供者に戸籍謄本と運転免許証又は保険証等の提示を義務付けること。4、生体移植を実施する医療機関には病院内に倫理委員会設置を義務付け、提供者の妥当性等必要事項の審査、確認を義務付けること」を要望する。
全文は生体移植の調査と宇和島事件再発防止の緊急要望書に掲載
倉持氏:死亡宣告は死ではない。現状は殺人・与死移植
田中氏:バイオ産業のための脳死。重症患者への配慮
『臓器移植法』改定を考える連続市民シンポジウム
「臓器移植法」改悪に反対する市民ネットワークは7月16日(日)、カメリアプラザ(東京都・亀戸)において第2回『臓器移植法』改定を考える連続市民シンポジウムを開催した。今回のテーマは“公共政策としての「脳死」臓器移植推進 −改定論議に欠けている視点−”。
松本歯科大学の倉持 武教授(哲学)は「移植医療とデッド・ドナー・ルール」を講演。「死亡が宣告されさえしていれば、法律問題はクリアーされるかもしれないが、その患者は苦痛も痛みも感じないのだろうか」と基本問題を提示。3徴候死後、心停止2から5分後、全脳死後、高次脳死後、正当な殺人または合法化された「与死」後の人体利用の問題点について解説。「死亡宣告は、患者にはもう苦痛や恐怖を感じる働きが失われているということを明確に証明するわけではないし、自動的に他者のための臓器摘出の許可を内含しているわけでもないので、人体利用は無条件の保護要求を有するすべての人間の尊厳を毀損する可能性を秘めている。現状の臓器移植は、殺人移植、与死移植になっている」と指摘した。
東京医科歯科大学の田中 智彦助教授(政治思想・医療思想)は、「<生命重視型社会>のゆくえ 臓器移植法論議で語られないこと」と題して講演。「野本元移植学会理事長のいう生命重視型社会とは、脳死による臓器移植の実現で身体を社会に提供することを認め、バイオ産業の発展に「貢献」すること。バイオ産業のためであれば臓器不足でも構わないことになる」など「臓器不足」を前提とした社会のあり方など議論の盲点、バイアスを指摘。さらに死にゆく人間が、まだ生きているうちに社会から締め出されていると感じなければならない現状、死別の悲しみに立ち止まることを許さない社会でいいのか、など重症脳不全患者、そして「臓器移植しか助かる道はない」と宣告された臓器不全患者に対する精神的・身体的・経済的配慮の必要性まで指摘した。
このほか交通事故で脳死判定され看取った経緯を遺族が報告、また小児で臨床的脳死と診断されたが約6年経過、現在は自宅療養している家族、そしてドナーカードを持った長男が交通事故で意識障害になった家族の手記も代読された。シンポジウムには約60名が参加、意見交換・質問が続出し、予定された閉会時刻を約2時間延長して終了した。
お答えします。臓器移植法の見直しについて
人権侵害監視委員会、関西市民の会が小冊子
脳死・臓器移植による人権侵害監視委員会・大阪(事務局長:冠木 克彦弁護士)と「脳死」・臓器移植に反対する関西市民の会(岡本 隆吉代表)の共同編集により小冊子“臓器移植法の見直しについてお答えします。”が発行される。
「脳死」を人の死とすること、および臓器移植医療について、推進論者が提起する問いかけに答える形式。
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脳死は確実に判定できるのだ。
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本人がドナーカードを持っていれば、反対する理由はないじゃないか。
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救命をつくしたけど助からなかった。そういう方にドナーになっていただくのに、何の問題があるんだ。
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今こそ臓器移植法の見直しが必要だ。
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ご家族の決断に他人がケチをつけるのは失礼だ。
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臓器をあげたい人と、もらえば助かる人がいて、それを可能にする技術がある。なぜそれに反対するのか。
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子供からの臓器提供がなぜダメなんだ。子どもを助けないのはかわいそうじゃないか。
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国内で移植を受けられず、海外に受けに行く現状をおかしいと思わないのか。日本の恥だ。
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移植で救える人を助けたいと思わないのか?
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脳死はどうせ助からない
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脳死に反対する人は、移植を待つ患者さんに死ねというのか。
以上の質問に答えるとともに、臓器移植法・規則に違反した「脳死」臓器移植、「脳死」をくつがえした子どもたち、「脳血流停止」とされながらも脳波や自発呼吸などの報告例、死亡した法的「脳死」移植レシピエント、家族が臓器提供を断って生還したTさん、などの情報を簡易にまとめてある。
四六判、20ページ、並製本カバーなし、税込み価格200円。購入申し込みは編集協力のさいろ社http://www.sairosha.com/mousikomi.htmまで。送料は何冊でも100円。
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